何故「りせっとをおしながらでんげんを」切らなければならなかったのか

こんにちは。

 

このブログの読者様なら

僕が無類のドラクエファンであることは

既にご存知の通りです。

 

ファミコン版の「ドラゴンクエストⅢ」及び

「ドラゴンクエストⅣ」には

SRAMが搭載されており

そこへセーブデータ(「冒険の書」)を

保存する方式でした。

 

ドラクエⅢからはフラグ管理が非常に複雑になり

ドラクエⅡのような「ふっかつのじゅもん」にすると

200文字相当になるそうです。

 

そこでファミコンでは標準搭載ではなかった

ゲームデータのセーブ機能を

本当に「無理くり」搭載しました。

 

ドラクエⅢ・Ⅳで印象的なものは

「お気の毒ですが、冒険の書は消えてしまいました」

と画面に表示され、禍々しい音楽が流れるシーンでしょう。

 

実際には冒険の書は「消えた」のではなく

データが化けている(チェックサムエラー)ため

「消している」のです。

 

チェックサムエラーになる原因には

「リセットボタンを押さずに電源を落とした」

「カセットの接触不良」

などが挙げられ

ドラクエⅢで、カセットの接触不良のケースに限っては

あの禍々しい音楽が鳴っている最中に

リセットボタンを押しながら電源を切り

カセットを挿し直すと冒険の書が消えずに残ることがあります。

 

そもそも、何故

「りせっとをおしながらでんげんをおきりください」

なのでしょうか。

 

ファミコンは電源を落とすときに

ファミコンのメイン演算回路に電圧低下が生じ

誤作動でSRAM内のセーブデータを化かしてしまう

ことがあるそうです。

結果、冒険の書が消えてしまいます。

リセットボタンを押すとメイン演算回路の動作が止まるので

これを防げます。

 

また、何故「リセット」ではなく「りせっと」と

ひらがなで表示されていたのかですが

ドラクエⅣまではROM容量の関係で

一部のカタカナを表示することができず

この場合は「セ」が表示できなかったため

ひらがなで表示してあります。

 

同じ理由で「リレミト」は「りレミト」

「ベリアル」は「ベりアル」(←「べ」はひらがな)

「アリーナ」は「アりーナ」

「クリフト」は「クりフト」

と表示されており、容量を節約しています。

 

カタカナ問題はスーパーファミコンの

ドラクエⅤでは

「ァ」「ィ」「ゥ」「ェ」「ォ」「ュ」「ョ」以外の全て

ドラクエⅥでは全てのカタカナを表示できるようになっています。

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