『CROSS†CHANNEL』をプレイし終えた。

主人公及び登場人物の心理が難解複雑でラストもハッピーエンドとは言い切れないような切なくてなんとも締まりが悪いような終わり方だったけど、面白かった。

ギャグシーンは犯罪レベルのセクハラのオンパレードだったが世界観故に無法·無秩序だから許されていたわけで。

終始、ジーンとした気分にさせられた。

結局、主人公の黒須太一は世界で一人ぼっち、孤独になったが、あれで幸せなのだろうか?

人は他人との繋がりがあるから幸せならば、何故?

と思うことは多々、あった。

しかし、ご都合主義のハッピーエンドになるよりかあのような形で終わるが故に名作なのだろうと感じた。


個人的な考察を加えると

現実においても人は他者との繋がりを求め、他者に自分の思い描いてる"こうあるべき"という理想像を他者に押し付けがち。

時たま、そのギャップに気付くと人間関係に亀裂が生じる。だから自分と他人は違うということを前提で考えて、どこかで一歩引かないといけない。何故なら自分と他人は違うから。

しかし、心に問題を抱えて孤独な状況な登場人物は一度、他者に心を開けば、人一倍、他者に欲をぶつけるだろう。

だから大事な友人である他者を傷つけないために一人だけB世界に留まって、A世界というループをしない本来の世界に送還した他の登場人物に携帯用のラジオだけを渡して主人公はB世界に留まった。

ラジオを渡しておけば、登場人物からの返事はこないし、一方的だが、他者と交流をしているような感覚をループする。

他人を傷つけないために取った行動が永遠の孤独。

だいたいこんな風に感じた。

いずれにせよやって損はないゲームだったね。

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