【ゲーム感想】『白昼夢の青写真』(1)

 

面白い…。

 

当ブランドの作品は初めてプレイ。

全部で4章に分かれているオムニバス的なとの事前情報を掴んでいたので、CASE1から順々に展開される…かと思いきや、途中でチャプターがシャッフルされて、少しずつ話が進んでいく。

 

 

まずは、旧教徒狩りで無辜の民の血が流れているという背景を持つシェイクスピア編からスタート。

時代設定が重々しいわりに、主人公とパパン、常連のおじ様たちのしょーもない掛け合いが面白おかしく、キャラクターが生き生きしている。

「シェイクスピアが鹿泥棒を働いた」という逸話もうまく物語に組み込まれていて、歴史上の著名人の故事が好きな人は絶対楽しめる。

サブキャラクターも個性が際立っていて、我輩が一番気に入っている章。

主人公のウィルが本格的に筆を執るきっかけになったのが、ヒロインに惚れたからでも、金を稼ぎたいからでもなく、同じ旧教徒で師でもあった神父が密告で捕縛され、密告者である劇作家にペンで勝ちたいと思うようになる、というところが良い。

少年漫画的な熱い筋書きじゃ。

 

あと、プラチナブロンドの怜悧な美女に罵倒されたい方にもおススメの章です(ォィ

 

 

 

幕間をはさんで繰り広げられるのは、倦んだ日常を送る非常勤講師とミステリアスな女学生の話。

 

不倫がメインテーマなので、全体的に退廃的。

夢破れ、人生に疲れ切っている主人公から漂って来る惰性や諦観、罅割れて冷え切った妻との関係性からひりつくような雰囲気が漂ってきて、シナリオを読み進めるたびに我輩は胃をやられております…。

嫁さんチョーきっつい、性格ちょーきっちいよ…もっと優しくして。

 

あと、プラチナブロンドの聡明な美少女に翻弄されたい御仁におススメのチャプターです(ォィ

 

 

 

ただいま進行中なのは、このCASE3。

当該ブランドの前作と世界観を共有している模様。「人工鳩」ってなんじゃらほい?

他二つの章節ほど重たい設定がなく、テンポも良いので、サクサク読み進められる。

主人公は果たして亡き母の夢を叶えられるのか。

恋に関して百戦錬磨と噂のメインヒロインにどういう風に振り回され、どういう風に成長していくのか楽しみ。