オルゴールを追って。【SONG OF HORROR】レビュー
久しぶりの投稿。
PCを購入しPCゲームをいろいろと漁っていたら1年が過ぎてしまいました・・・
今回はPC・PS4で発売されているスペイン産ホラーゲーム、
ソングオブホラー【SONG OF HORROR】
の感想を綴っていきます。
PC買ったのにプレイしたのはPS4版。
PC版だと日本語でのプレイが出来ないからね。
クトゥルフ神話がベースになっている様で、
迫り来る【それ】から逃れながら、鍵となるオルゴールの真相に迫るという内容。
・概要
作家 セバスチャン・P・ハッシャーから期限になっても原稿が届かない。
様子を見てきてくれと頼まれたダニエルは不満を抱きつつハッシャー邸へ伺うことになったが、到着してすぐ異変に気付く。
鍵がかかっておらず、人のいる気配がない。
恐る恐る足を踏み入れると、屋敷の奥から聞きなれない音色が聞こえてくる。
どうやらその音色は、屋敷には不釣り合いな違和感のあるドアの奥からだった・・・
ハッシャー邸に向かったダニエルであったが、数日たっても連絡は無くダニエルも行方不明に。
ハッシャー並びにダニエルを探しに行くことになる。
・所感
まず、このゲームの感想としては面白い
となるかな?
グラフィックに関して言えば、
インディゲームではあるが細かな演出も綺麗で、製作者は美術品が好きなのかと頭によぎることも。
ストーリー性重視なこともあり、ストーリーもしっかりと追える様になっていると思う。
日本語のローカライズもきちんとされており、テキストの解釈はしやすい。
今作は敵を倒すことはほとんどなく不意に襲い掛かる【それ】から逃げ隠れするのだが、
その際に特定のコマンドを入力し回避するというもの。
戦うことはあまりないので、アクション好きの人はこのゲームから外れる。
システム面で一番興味を惹かれたのが、
◆13人の登場人物による群像劇
各チャプターに用意されている4名前後のキャラクターを選択し、物語を追っていく。
ゲーム内には調べられるアイテムがたくさんあり、使用しているキャラクターによって内容が変わる。
キャラクターの内面をアイテムテキストで少しずつ汲み取っていく感じも演出として素晴らしい。
選択したキャラクターを操作し、
そのキャラクターの最後(死)を見届けてしまった場合そのキャラクターは使用できなくなり、
新たなキャラクターで進めなくては行けない。
◆予期せぬ悪夢
プレイヤーの行動次第で【それ】の行動も変化する。
と、A.I.がプレイヤーの行動をみて演出を変えてくれる。
繰り返しプレイをしても飽きさせない仕様になっているのと、まるで自分が追体験している感覚になる。
また、好奇心が裏目に出ることも多く
如何に慎重なプレイが出来るかがこのゲームの面白いところ。
この斬新なシステムに惹かれてプレイを始めた。
とにかく、
・ストーリー
・ノスタルジックな世界観
・演出
・音楽(SE含む)
この4つが特によくできており雰囲気は抜群。
ゲームの世界にのめり込んでプレイするタイプのゲーマーには非常にお勧め出来ると思う。
面白かったこのゲームだが、
悪い点も見受けられた。
◆光源
キャラクターはそれぞれフラッシュライトやライターなどの光源を持っているのだが、上限なく使用し続けることが出来る。
オンオフもできるのだが、オフにするメリットが全くなく(あるのかも知れないが、わからない)
演出という観点でいうと少し残念。
◆聞き耳
ドア越しに聞き耳を立てることによって【あれ】の存在を回避するためのアクション。
一部聞き耳を使用したギミックはやられた・・・と思ったが
チャプターが進む度に手間と感じてしまう。
常に初心に立ってプレイをする必要がある。
◆群像劇としての完成度は低め
アンティルドーンやデトロイトの様に
キャラクターの選択や死が直接物語に関与する事は無く、
あくまでもプレイしているチャプターの残機としてしか意味を成さない。
(調べる物に対してのコメントがキャラクターそれぞれの性格が出ているのでそれは面白いが・・・)
チャプター1で死んでしまったはずのキャラクターが、
次のチャプターで使用できるのは違和感でしかない。
また、13人全てが物語に関わることはなく
1キャラクターでチャプターを終えてしまうと、
それ以降使用も出来ず、ムービーにも出てこないキャラクターがおり非常に勿体無く感じる。
◆バグ
本来、プレイしているキャラクターの性格を表すための材料となるアイテムテキストだが、
明らかなテキストバグが散見される。
(私の場合、窓を突き破ってきたカラスを調べると何故か高級車に対してのコメントに)
「上品な高級車だが、それほど丈夫じゃない。雪の中では使い物にならないだろう。」
また、各キャラクターは固有のアイテムを所持しているのだが、
何故かシャッフルされているなどなど。
上記はまだ可愛いもので
最大の恐怖は進行不能バグ。
私自身はチャプター1で2度ほど発生したのだが、それ以外のチャプターでも発生する様子。
(フラグを立てるためのキーアイテムが拾えない=物語が進まないという致命的なバグ)
このバグは発生するとほぼ回避不可能。
チャプターをやり直す必要が出てくる。
また、進行不能バグはアイテムを調べた時のテキストバグが発生すると生じる可能性が上がる為、
テキストバグが発生した場合はいつ進行不能になるかわからないという
ある意味別の恐怖を体感できる。
それ以外では特に目立って悪い点は感じられなかったかな?
謎解きも難しすぎることもなく(一部難題)丁度いい難易度。
エンディングに関して言えば私個人としては大好物な内容となっていた。
しかし最終的に敵がなんなのかはわからず、ただただ恐怖の対象として描かれる。(自分が追いきれてなかっただけかも・・・)
もう少し詳細が欲しかったなぁと感じてしまう。
今作はタイトルにホラーと記載されているが、やはり海外産のゲーム。
びっくり要素が多いという印象。
私個人としては、びっくり要素も好物だがやはり精神的な恐怖が一番好きなので、
「進めるのがこわい・・・」とはなりにくかった。
点数をつけるとしたら69点!!!
可もなく不可もない。
ノスタルジックな世界観。
アイテムを探索しながら【それ】にいつ襲われるかわからない恐怖。
もっさりとした操作性がゲームの味を出しているのも良き。
ただ、途中からめんどくさいと感じる人も出てくるのでは?とも思わせる作品。
ゆっくりと作品に浸りたい方にはお勧め!
また、動画も上げ始めたので見てくださると嬉しいです!
(めちゃめちゃグダグダですが、楽しんでプレイしてます!)
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