積みゲー攻略 P5S④ ~クリア後の採点

クリアした。というわけで採点。

 

 

項目ごとに行くと、

 

●グラフィック ★★★★☆

今年はゴーストオブツシマやニーアオートマタをやったので、アクションの挙動で言えばもっと迫力のあるゲームはたくさんあると感じる。

しかしアニメ調の雰囲気も残しておきたい作品だから、リアルさの追求は本作の目指すところではないだろう。

キャラクターの表情が豊かで、この世界観にしっかり引き込む作風、とことんお洒落な音楽やUIと相まって、グラフィックそのものに不満点はない。

 

●シナリオ ★★★★★

ところどころ展開が読めるようなベタな内容ではあったものの、どのエピソードもしっかり見せ場を作ってあって、最初から最後まで楽しめた。「続編(本編プレイ済み)」ということが前提にはなるが、派生作品としては十二分な完成度だったと言える。

 

●キャラ ★★★★★

サブキャラを含め、すべての登場人物にきちんと物語上の重要な役割が設定されており、プレイヤーのアバターたる「ジョーカー」を引き立てつつ、群像劇としても味わうことができる内容だった。

どのキャラにもきちんと愛着がわく。ソフィーは何であんなに可愛いんだ。そしてモルガナの声の大谷育江さんは、もはや人間国宝ではないか。

 

●音楽  ★★★★☆

アシッド・ジャズというのか。お洒落極まれり。星一つ減らしたのは、本編からの流用も多かったため。

実は私の車の中ではFFのサントラとともに、ペルソナ5の主要楽曲も流れている。

良いRPGには良い音楽が不可欠。

 

●難易度 B(ノーマルでプレイ)

レベル上げや金策等しないと、明らかに詰む場面がある。たぶんアクションの腕前は関係ない。

私はレベル上げの作業が大好きで、しかも本作の戦闘システムはサクサク要素もあるので、それらの作業を楽しみながら遊べたが、それでも一度「積みゲー」化した理由も「詰みゲー」だったというわけで、念入りに作られてはいるものの、理不尽に足止めを食うのはこのゲームの手癖のようなものかも。

 

●ゲーム性 ★★★★☆

RPGとして、ストーリーやキャラはS級。かなり良い。

それ以外の要素、戦闘やサブクエ、やりこみ要素などは…、微妙。

無双スタイルのアクション性とペルソナスキルによる弱点属性攻撃→コンボ・追撃・大技という一見相反するものが程よいバランスでまとめられているとは思う。「ペルソナ」というジャンルだと思えば気にならないが、純粋にアクションの操作性を楽しむゲームとしては評価が難しい。

 

あと、ペルソナの収集・合成・強化、ペルソナポイントやお金という「コスト」の理解の仕方…正直言ってここは、作り手がどう遊んで欲しいと思っているのか分からない。数が多すぎて管理も面倒なうえ、お金がやたらとかかる。新しい目的地に行くたびにかなり高額な装備品を人数分調達しなければならないため、ペルソナを作成したりする分までお金が回らない。

単純に「戦闘を繰り返すと回収したペルソナがレベルアップしていく」というわけでもないようで、最初から最後まで主人公のペルソナだったアルセーヌが、ラスボス戦では噴飯ものの弱さで絶望した。

 

●バランス ★★★★☆

なかなか落としどころが難しい作品だったと思うが、ゲームとしては良くまとまっていた。

魅力的なキャラとストーリー、人間の心をテーマとして描きながら、痛快に悪を倒し人々を救う怪盗団のリーダーになって、強い絆で結ばれた仲間たちと青春&世直しの旅をするロールプレイング。

お洒落なBGMに乗ってカチャカチャUIを動かすだけでも楽しくなる。

「無双」というキーワードに引きずられると肩透かしを食らうだろうが、ペルソナ5をプレイ済みという前提のもとで遊ぶなら、傑作と呼んでよい出来だったと思う。

 

さて、それでは採点。

 

「ペルソナ5 スクランブル」の点数は…

 

85点!(本編に満足した人向け)

 

一応採点基準としては、続きが気になるストーリー、一緒にいたくなる仲間たち、これがあるだけでRPGは80点超え確定。

ただ、楽しめる前提自体が結構コスト高(100時間ぐらいかけて本編クリア済み+本作の戦闘スタイルに慣れる必要あり)なので、人を選ぶ作品ではある。

ひとまず、積みゲーを消化(昇華)できて、満足です。

 

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