ドラゴンクエストIV 導かれし者たち【第2夜】

第3章 武器屋トルネコ



小さな町レイクナバ。
そこにトルネコという一人の男が住んでいた。
今はまだ人に仕える身だが、いずれは世界一の武器屋になるのが夢だった。



その日も武器屋の親方の店で店番の仕事をしていた。



給料は歩合制。
売れば売っただけ給料がもらえる。



最初の客は棍棒を買っていった。



この武器屋は販売だけでなく買取もしている。



買った武器はすぐに店頭に並べられる。
さっそくブーメランが売れた。



こうして一日の仕事は終わる。



給料は日払いで貰える。
これが将来、自分の店を持つための資金になるのだ。



トルネコはお金を貯めるためなら何でもやる。
毎朝、妻が作ってくれる愛妻弁当だって道具屋に売り飛ばすのだ。



ある時、トルネコは武器の仕入れでボンモールの城を訪ねていた。
そこで偶然、この国の王子と出会う。



王子はトルネコを旅の商人と見込んで頼みがあるという。
隣国エンドールの国の姫に手紙を渡してほしいというのだ。



ボンモールはエンドールを手に入れるため戦争を仕掛けようとしていた。
なぜそこの王子がエンドールの姫に手紙を渡そうというのだろうか。



トルネコはエンドール城へとやって来た。
そして王に謁見を求める。



トルネコは姫に王子からの手紙を手渡した。
それは愛するエンドールの姫にあてた手紙だった。



手紙はボンモールが戦争を仕掛けようとしていることをエンドール王に知らせてほしいという内容だった。



それを読んだ姫は王にすべてを話した。



戦争の事、そして姫の気持ちを知ったエンドール王は、ボンモール王への手紙をしたため、トルネコに託した。



トルネコはボンモールへと戻り、ボンモール王に手紙を渡す。
そこには王子と姫が愛し合っていたこと。
そして二人を結婚させたいと書かれていた。



それを読んだボンモール王は、戦争をせずともいずれ王子が次のエンドール王になると喜んだ。



二つの国の懸け橋になったトルネコは、エンドール王から店を出すための許可を得たのであった。



あとは店を買うためのお金を貯めるだけ。
必死に働き、ついに資金を貯めることができた。
トルネコは店を売りたいという老人から、店を買うことができたのだ。



こうして自分の店を手に入れたトルネコはレイクナバの町から家族を呼び寄せた。



妻の協力も得て、ますます繁盛するトルネコの武器屋。
そんな時、東の港町に行くための洞窟を掘っている老人と出会う。



老人は言った。
洞窟を掘るための資金が底をついてしまったと。
誰か資金援助してくれないかとトルネコの目を見つめた。



東の地に行けば伝説の武器が見つかるかもしれない。
トルネコは資金を出すことを了承した。



しばらくしてトルネコの店にトンネルが開通したとの連絡が入った。



トルネコの妻は悟った。
トルネコが旅に出ようとしていることを。



夢を追いかけているトルネコが好きだといった妻は、いつまでも帰りを待っていると言い、トルネコを送り出すのだった。



トルネコはトンネルを抜け、東の地へと旅立った。



すべての武器を手に入れて、世界一の武器屋になる。
それがトルネコの夢。
トルネコの旅はまだ始まったばかり。




第4章 モンバーバラの姉妹



これから始まるお話は、父親の仇を探し旅をする美しい姉妹の物語。
姉マーニャは踊り子。
妹ミネアは占い師。
物語は歌と踊りの町モンバーバラから始まる。



仇の名はバルザック。
姉妹は町から町へと旅をしながらバルザックを探していた。



旅をしていると様々な情報が入ってくる。
キングレオの城では革命が起こり王が殺されたらしい。
しかも新しい王は人を集め恐ろしい実験をしているという。



とある洞窟で姉妹の父の弟子だったオーリンと再会した。



バルザックもかつては弟子の一人だったのだ。
今では悪魔に魂を売り、強い魔法を身に付けているらしい。



しかし静寂の玉さえあればバルザックの魔法を封じることができるのだという。
そしてオーリンも仇討ちの旅に同行することとなった。



静寂の玉はその洞窟の最奥で見つけることができた。
あとはバルザックを見つけるだけだ。



旅をしているうちにキングレオの新しい王の名がバルザックということが分かった。



しかしバルザックは秘密の王室に閉じこもっていて、どこにいるのか分からないという。



王室の場所を知っているらしい大臣も取り合ってくれない。



ただし、大臣は臆病なので部屋の前で大きな音でも立てれば慌てて王室に飛び込むだろうと教えられた。



姉妹は大きな音を立てられる物を探して、鉱山の町アッテムトを訪れた。



鉱山はすでに廃坑となっているが、中にはまだ火薬が残されているらしい。



その火薬はしけってしまっており大きな音を出せるだけだという。



それなら丁度いいと鉱山内を探し回り、火薬壺を見つけることができた。



キングレオの城へとやって来た姉妹は、大臣の部屋の外で火薬壺に火をつけた。
それは大きな音を立て破裂する。
大臣はその音に驚き、一目散に走っていった。



大臣を付けていくと何もない壁の前で立ち止まった。
するとその壁が開き、奥へと進む通路が現れたではないか。



その奥に秘密の王室があった。
そして玉座には憎きバルザックの姿が。



バルザックは言った。
姉妹の父エドガンは偶然発見した進化の秘法を闇に葬り去ろうとしたという。



その力を手に入れて世界の王になろうとしたバルザックはエドガンを手にかけていたのだ。



バルザックは進化した力を見せると言い、魔物の姿となり襲い掛かって来た。



ミネアはとっさに静寂の玉を天にかざした。
すると玉から光があふれ、バルザックの魔法を封じた。



魔法を封じてもバルザックは手強かった。
しかし苦戦しながらもなんとかバルザックを倒すことに成功する。



とどめを刺そうとしたその時、何者かの声が響き渡った。



その声の主キングレオは、まだバルザックを死なせるわけにはいかないと言い、姉妹に襲い掛かってくる。



キングレオの強烈な攻撃になす術もなく倒れる姉妹。



気が付くとそこは地下牢だった。



そこで会った老人から船の乗船券を託される。



そして抜け道を発見し、地下牢から抜け出した。



しかし逃げ出すところを敵の兵士に見つかってしまう。



姉妹を逃がすため、オーリンは一人で敵へと向かっていった。



オーリンのおかげでキングレオの城から逃げ出すことができた姉妹は、エンドール行きの船が出ているハバリアの町へとたどり着いた。



老人から託された乗船券で船に乗り、一路エンドールへ。



こうして思いを遂げられぬまま故郷の国を出ることとなった姉妹。
ミネアは自分たちのゆくべき道を占った。
自分たちを助けるか細く小さな光があるという。
その光を探すため、再び姉妹の旅は始まった。





【第3夜】へ続く

 

 

★ドラゴンクエストIV 導かれし者たち プレイ日記一覧

 

 

 

【今回紹介したソフト】