Scarlet Nexusに結婚要素があったら死ぬほど悩んでいた件

令和のビアンカ・フローラ問題として語り継いでいきたい、

バンダイナムコのアクションRPG「Scarlet Nexus」をオススメする記事です。

前半は真っ当に書きますが、後半は頭のおかしいおっさんの性癖がさらけ出ます。

 

体験版がPS4・PS5・Xbox・Steamにあるので、興味のある方はぜひぜひ。

(製品版へのセーブデータの引き継ぎはできないのでご注意を)

 

 

 

 

 

 

【0】おことわり

 

発売日は2021/06/24のゲームですが、

筆者は約半年遅れの12/23以降から始めています。

いわゆるアニメ勢ってやつです。

 

以降、特筆しない限り、ゲーム版のお話を語っていきます。

ゲーム概要は割愛します、上記リンク先の公式サイトを御覧下さい。

 

極力、ネタバレを避けて書いています。

「あとは製品を買って体験してね☆」なノリが強いですがご容赦を。

 

 

 

 

 

【1】面白いかどうかが分かれる要素

 

(1)登場キャラを愛せるか

 

Scarlet Nexusは最終的に総勢10名の大所帯でゲーム進行していきます。

【HAPPY NEW YEAR!】 怪伐軍の皆さん宛に、ユイトからアジトでの新年のお祝いの様子が届きました! 今年も皆さんにとって良い1年でありますように。 SCARLET NEXUSも引き続きよろしくお願いいたします。 Il… https://t.co/wrQByf1HCJ

メインストーリーが当然本筋ではありますが、

このゲームでは本作のW主人公であるユイト、カサネが他8名のキャラと

「絆エピソード」と呼ばれる特定のサブイベントが随時発生します。

 

ぶっちゃけ、絆エピソードは全キャラを最後までこなすとメインストーリーより長いです。

それほどにキャラの魅力を最大限に引き出すボリュームがあります。

メインストーリーがフルボイスなのは最近のゲーム事情では当然として、

絆エピソードも全てフルボイスです。

ユイト役の榎木淳弥氏、カサネ役の瀬戸麻沙美氏をはじめ、

全員が魂のこもった演技をされているので、じっくり聞けばのめり込むこと間違いナシです。

 

しかし、アクションRPGと謳うわりに絆エピソード中は戦闘があまり発生しません。

ほとんどコントローラーを手放した状態で物語を眺める時間が長いです。

この点は「アクション要素<ドラマ鑑賞」と割り切ってゲームを楽しみましょう。

 

(2)紙芝居だからこその良さがある

 

メインストーリーも含め、基本的に会話中は止まった絵を元に話が進行します。

 

さながら「マンガをコマ送りで眺める動画」というノリです。

ゲームにおこしておきながらこの進行はどうなのという思いもあるでしょうが、

全ての描写において考えられたアングルで絵を見せてくれるので、

むしろ手間のかかった演出として楽しむことができます。

 

全編紙芝居ではなく、

重要なシーンはしっかりキャラが動いて進行するのでご心配なく。

 

(3)面白くなるのは後半から

 

(最初から面白いと思っている方がいたらスミマセン)

 

ゲーム序盤は世界観の飲み込みに時間を要するでしょうし、

肝心の戦闘におけるアクション要素が本領発揮するのはゲーム後半です。

 

なにせ総勢10名の戦い方(超脳力)を使い分けるのですから、

序盤は(というか中盤以降も)チュートリアル要素が延々と続きます。

本作の象徴的な特殊能力要素「SAS(サス)システム」も、

序盤は扱える数が少なく、効果も弱々しく感じてしまうでしょう。

 

(ゲーム序盤は空きがある状態が続くが、後半になると数が増え同時発動も可能に)

 

敵の倒し方も含め、試行錯誤を必要とする時間がとても長いですが、

序盤は念力アクションゲームな要素を堪能していきましょう。

 

(4)やや強引なストーリー進行

 

序盤から登場キャラが多い中、それぞれの思惑が交錯しながら進んでいくわけですが、

キャラごとの置かれた立場に上手く感情移入できない場合があります。

 

基本的には選んだ主人公キャラ目線だけで物事を見ていけばOKですが、

他方の選ばれなかった主人公目線の詳細が分からないまま話が進むので、

そこに理解が追いつかないと途端に置いてけぼり感を味わうことになります。

擁護するなら、「そこは制作上致し方なしな要素で割り切って」という他ないですが、

スケールの大きそうな世界観に不透明感が出ることに

納得がいかないと思うところが出てくるかもしれません。

この辺はアニメの方が両主人公を追いかけている分、話が入りやすいです。

 

それと、メイン話のとある事情でキャラ同士の関係がギクシャクする場面がありますが、

それを全くなかったかのような勢いで絆エピソードが入り込むシーンがあります。

 

「これも割り切ろう」と言われると、

少なくとも初見の筆者は正直割り切れないところがありましたが…。

最後までプレイしていれば、これも「制作上致し方なし」と擁護する他ないかなと。

話の辻褄があっていないというわけではないので、

大筋の進行に影響は(たぶん)ないとだけ言わせて頂きます。

 

(5)最初の主人公選択はユイト推奨

 

どちらを選んでも同じストーリー線を歩んでいきます。

同じ時間軸の上で二人が体験する話が異なるのが本作の特徴の1つです。

 

なぜユイト推奨かというのは、だいだいどこのレビューでも

「ユイト編は王道ストーリーであり、物語の主要な要素をだいたい捉えている」

と語られることが多いです。

まさにその通りなので、よほどひねくれていなければユイト編でいきましょう。

 

が、筆者の推す所はそんな形式張った話ではなく、

カサネに一方的に罵られる様を存分に堪能できる

ことにユイト編を推奨する理由、

いやScarlet Nexusの魅力が詰まっているといっても過言ではありません。

 

この時点で「この記事を書いている人は頭がおかしい」と感じたら、

回れ右をすることを推奨します。

 

以降、まともにこのゲームを評価する記事ではなくなります(褒め言葉)

あと、メインストーリーのネタバレには関わらない範囲で多少ネタバレ入ります。

 

 

 

 

 

【2】最初はハナビ推しだと思っていた

 

ハナビはユイトの幼なじみであり、

よくある「昔からちょっとかっこいいと思ってて気になってる~☆」系です。

 

明朗活発で人あたりもよく、「ユイトの為なら私頑張る!」的な、

ドラ○エ5のビア○カみたいな位置付けのキャラです。

そう、ド○クエ5でビ○ンカを結婚相手に選ぶのが当然と思っている人は、

このハナビにもきっと何か感じるところはあるでしょうし、魅力的にさえ感じるかもしれません。

実際、筆者がそうでした、ハナビかわいいよハナビ。

中の人(CV:嶺内ともみ氏)はほぼ初見でしたが、とても良い演技をされてて好感触でした。

 

ユイトとハナビの絆エピソードははっきり言ってベタな展開です。

「お前ら早くくっついちゃえよ」と外野が騒ぐのもムリはない、

本当によくある幼なじみ的感情が揺れ動く様を堪能できます。

ベタベタな展開ですが、ハナビがメイン話含めて献身的でいい子なので、

この二人がゲーム(アニメ)の先の話でくっつくことを願ってやみません。

 

カサネに一方的に罵られるまではそう思っていました。

 

 

 

 

 

【3】カサネ"ちゃん"の話

 

カサネは本作のもう一人の主人公です。

冷静で考え方は合理的、愛想ない淡々としたキャラです。

正直、これ主人公として本当に成立するの??って最初は思っていました。

 

こんな三白眼で睨んでくる女になぜ"ちゃん"付けが入るかって、

義姉のナオミという子がいて、その子がカサネちゃんって呼んでるからです。

 

そう、カサネが単独でいたら本当に愛想なさすぎて、

どうやって良いところを探したら良いか困る子なんですが、

ナオミという義姉がいるおかげで、

少なくともカサネを最大限評価している人が身近にいるのが非常に大きいのです。

 

おかげでカサネには良い所がちゃんとあるとプレイヤーはムリヤリ認識させられます。

(そういう描写が特別あるわけではないですが)

 

カサネは義姉以外のことは本当にどうでもいいと感じており、

このゲームの主人公として他のキャラと密接に関わっていくハズが、

逆に険悪なムードになるところからのスタートがほとんどです。

 

だが、そこがいい

 

ハナビのような普通の幼なじみな女の子と普通に関わっていると、

カサネのセリフ1つ1つが新鮮に思えてきます。

ホンっっトに義姉以外に態度が冷たいので、

一緒に戦っていく仲間にそんな対応あるゥ?って普通は思います。

というか、メイン話上、もっと違うネジのハズレ方を味わうわけですが。

(ネタバレになるので詳細は伏せておきます)

 

「あなた、頭でも打ったの?」

リアルに言われたら腹立つセリフですが、

カサネになら言われてもしょうがないと段々感じていきます。

むしろ、後半になると「カサネ節キタァァァァァ!!!!!!」とさえ感じます。

 

もし初見で読んでいる方がいたら、正直全くピンと来ていないでしょう。

ぶっちゃけ、ゲーム1週目(ユイト編)を終わらせても、

カサネのこの魅力に気づけない可能性もあります。

 

稀代のドM思考な方はもしかしたら1周目でカサネLOVEになるかもしれません。

しかし、2周目(カサネ編)をプレイしていくと、

ユイト編では現れなかったカサネのセリフ外の心情が事細かく描写されます。

1周目であんなにツンケンしていたカサネにはこういう思いがあったんだってなります。

 

(本項冒頭のスクショはユイト編、こちらはカサネ編の同じシーン。

 演出上の表情が違うが、不思議なことにプレイ上は別段違和感はなかった)

 

大筋の話が分かっているだけに2周目は若干間延びしているところもありますが、

カサネというキャラを知り尽くしたい一心でプレイするよう心がければ、

2周目もそんなに退屈しないと思います。

 

そうしていく内に、ただのサディスティックな女ではない、

ナオミの言う「目に入れても痛くない可愛さ」を味わえることでしょう。

(ネタバレかもですが、別にカサネがデレるというわけではありません。)

脇を固める仲間キャラの個性も相まって、

カサネが周りとどう関わっていくのか結構気になっていきます。

 

 

 

 

 

【4】どの辺がド○クエ5なの

 

というわけで、およそドラ○エ5のフロ○ラには到底結びつかないカサネですが、

立ち位置的には幼なじみのハナビとは対照的にユイトと運命的な関わりがあるキャラです。

(ネタバレ回避ゆえ、詳細は割愛)

 

というか、ド○クエ5のフ○ーラは結婚相手の候補にはなるものの、

お互いのことをほとんど知らない状態です。

(リメイク版ドラ○エ5は若干追加エピソードがありますが)

そこに幼なじみのビア○カと比べられたら、

そりゃ素性がある程度分かっている方になびくのは当然と言えます。

原作者ですらビア○カ公認です。

それを究極の二択などと称して議論する往年のおっさんRPGプレイヤーには、

ぜひScarlet Nexusをプレイして頂いて

ハナビカサネどっちがいいのか

を選んで頂きたいと強く思うわけです。

 

 

 

 

 

【5】おわりに

 

Scarlet Nexusをプレイ済みでここまで読んだ方の中には、

おいおい、ツグミちゃんは!?って人もいるかもしれません。

 

そんなややこしい問題に発展させる気がある時点で、

Scarlet Nexusはドラ○エ5に全くひけを取らない良ゲーだと言えます。

 

個人的な思いを最後に吐露すると、

このゲームはキャラ同士の掛け合い第一だと思っています。

最終的なアクション要素は新鮮で楽しめるのももちろんですが、

この世界観に降り立ったキャラがまるで本当に生きているかのように、

生き生きと掛け合っていく様を見ていると、なんだか嬉しくなっちゃいます。

 

本体と別価格の有償DLC(1980円)がありますが、

さらに楽しい掛け合いを堪能できます。

追加コンテンツなのにしっかりフルボイスなので、値段的には十分オトクです。

 

 

 

 

 

今更ですが、

Scarlet Nexusに結婚要素はありません。

この記事はScarlet Nexusはオススメゲームですよと言いたいだけの記事、

のハズです。

 

 

 

(皆さんも嫁選びは慎重に)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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