テレビゲーム総選挙・その2

そして、スポーツゲームがまるでランクインしていない事も話題となったが、さすがにこればかりは仕方がないとは思う。もし、スポーツゲームのみ特例でシリーズまとめてという処置がとられていたとしたら、ファミスタやパワプロなどはランクインしていたかも知れない。確かにRPGなどと比べると心には残りづらいかも知れないが、それでも初期のファミスタなどは思い入れがある人はかなり居ると思うので、正直これはちょっと惜しい感じがした。

 

あとはやはりトップ10に何が来るのかが興味津々だった。ファミコンと言う括りであれば、少なくともツートップはドラクエIIIとスーマリ3で確定である事は間違いないのであるが、当然その頃など知らない、生まれてもいない人の割合の方が多いかも知れない、という訳で、それらがトップというのは難しいかも知れない、という予感はあった。しかし、蓋を開けてみればドラクエIIIが6位、スーマリ3が10位と大健闘だったと言える。

 

ファミコン史上最高のセールスを記録したのはもちろん初代スーマリであるものの、ゲーム史の金字塔であるにも関わらずランクインしていないというのは驚いた。確かに、「名作」ではなく、あくまで「好きなゲーム」という投票であるため、名作である事は間違いないとは言え「一番好き」なゲームとして初代スーマリを挙げるというのはなかったのかも知れない。単純に、皆が皆熱中したゲームであるとは言え、じゃあ一番好きか、と問われたら違うかも、という事である。

 

それでも、前述のように「3」が10位というのは大健闘だった。正直、個人的には間違いなくファミコン史上最高のアクションゲームであり、今でもよくもまあファミコンでここまでのゲームを実現させたな、と思ってしまうぐらいの出来であるゲームだと思っているので、個人的にはトップ3に入ってもおかしくないレベルであったと思う。

 

そして、6位にドラクエIIIがランクインした事により、ドラクエナンバリングのトップは2位にランクインしたドラクエVが飾る事となった。正直、ドラクエナンバリングのみのランキングを行った場合、ほぼ100%と言っていいぐらい1位はドラクエIIIが来る事がほとんどなので、Vというのは正直意外な結果とも言えた。まあ、ドラクエIIIのSFC版リメイクからは25年ほど経っているのに対し、ドラクエVはPS2とDSという、比較的記憶に新しい事も優位に働いたかも知れない。

 

また、ドラクエIVも15位にランクインしていたが、こちらもファミコン版発売時は散々な評価だったのに対し、リメイクの出来が素晴らしく良かった事もあって、後に再評価されていったのが功を奏したと言えるだろう。一応、ドラクエIIIはPS4・NSでのリメイクもあるものの、正直やっつけ仕事レベルの出来なので、あれで評価が上がる事はなかったと言える。

 

3位にはFFVIIがランクインとなったが、これもリアルタイム世代であれば妥当だと言える。当時はムービーとゲームを融合させた非常に前衛的なゲームであり、後世に与えた影響も尋常ではないので、トップ10に入らなくてはおかしいゲームだ。

 

そして1位は「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」である。オープンワールドというのは正直好みが分かれるので、かく言う私も一昨年セールで購入して以来しばらく放置であったのだが、今更ながら大変に凄いゲームだという事を実感。結局、最後に思った事はやはり「任天堂は凄い」という事である。初代ファミコンが発売された40年前も今も、何故任天堂のゲームは面白いのか、という事を改めて実感させられたこのランキングであった。

 

 

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